中学生はベネッセの模試を受けるとは、知らなかった
中高一貫校に入学すると、4月に初めて受ける模試が、ベネッセの学力推移調査である
学校もあるかと思います。
ベネッセ主催の模試であることすら、私は知りませんでした。
GTZって信頼できるの?
中学三年間受けてみてその結果は?
そんな不安を抱える保護者の方に、実際に子供が受けた3年分の結果を公開いたします!
実際の大学受験でかかった費用については、下記の記事も読んでみてください。
学力調査
学力推移調査とは、「学力調査」と「学習実態調査」という二つの調査で成り立っていますね。
これらの調査から、現在の学力、学習習慣、生活状況のよいところや、改善すべきポイントがわかります。学校受験で個人受験が出来ないのも、意外でした。
実施学年:中学1年~3年生
実施期時期:春、夏、秋 年に3回
出題科目:国語、数学、英語、学習実態調査(中1の春の1回目は英語はありません)
配点:各100点
実施時間:各45分(中3は冬の第3回目のみ60分)
学習実態調査は40分
出題形式:第1回目(春)のみマーク式、残り2回は記述式
主要3教科の学力をはかるテスト、であることがわかりました。
大問でいいますと、4題から5題くらいあります。
英語は10分から15分くらいのリスニングテストがありますよ♪
学習実態調査
出題科目にある、学習実態調査 とはなんでしょう??
具体的には、
例:朝ごはんは食べていますか?
得意な教科は? など
それ聞いてどうするの?と思うかもしれませんが、ちゃんと意味があります。
受験後、解答解説をもらえますが、そこに学習実態調査で答えた内容のデータがのっています。
もちろんその年のではなく、前年度までのデータになります。
答えた学習実態調査の内容は自分たちでは直接確認できませんが、
翌年度の後輩たちに受け継がれて、みんながみて参考にされているようですね。
学習実態調査の40分は長いと思います。
この調査の回答はマークシートです。
ベネッセや学校側は貴重なデータを集められるので、この調査は必須なのだと思いますが、
子供にとってはあまり重要ではなく思えるようで、学年が進むにつれて、
適当な回答をしてるような、、、と個人的に思ってしまっています。
学習全般について、の質問のあとに、教科ごとの学習についての質問が続きます。
せめて学校側も、このようなデータを学校ごとにまとめて公表をしてくれれば、
保護者側ももっと参考にするのですけど、と思ってしまいました。
何よりも本を読め、とお考えの方はこちらの記事も読んでみてください。
女子高生に人気の本がわかります。
出題範囲と事前の対策
ところで、出題範囲はあるのかな?
中1の第1回目に関しては、小学校の履修範囲、と思うけれど
具体的にはわからないわ。中2、中3になると、
学校によって進度も違うしね。
では事前に対策はできないということ?
まったく出来ないというわけではないよ。
学校によっては、もっている過去問を
事前に見せてくれることもあるそうよ。
先生に聞いてみるのもいいかも。
出題範囲は変更することもありますし、過去問に頼ってしまうよりも、
実力のままを調査してもらうのがいいのかもしれません。
数学で少し面白いと思ったのは、全員が解答する必答問題と、選択問題があったことです。
最後に選択問題があって、「1題を先生の指示にしたがって選択してください」
とありました。
毎回あるわけではないようですが、選択問題があることもあるみたいです。
ベネッセの模試で話題になるGTZ
GTZ は、学習到達ゾーンの頭文字を並べたものだそうです。
ベネッセ主催の模試の得点をもとに、全国おける学力の位置を、
S1 から D3 の15段階で評価したものです。
まさかの日本語からとった略字でした。いわれてみればそうです。
高校卒業まで共通で使える指標で、自分の学力を全国ではどの位置にあるのか、
今後どれだけこの評価を上げれば目標に到達できるのかの目安になります。
意味がわかったときは少し感動しました。
GTZはS1,S2,S3~D1,D2,D3 の15段階。
冊子上にはGTZのみで、偏差値の表示はありません。
これで自分のゾーンを確認せよ、ということなのですね。
偏差値表示もしてくれたほうが、親切だと思いませんか?
中学3年の学力推移調査(国数英300点満点)の際の参考資料です。
評価 | 国数英得点 | 3教科の全国偏差値目安 |
---|---|---|
S | 200点以上 | 約63~ |
A | 153点以上 | 約54~ |
B | 93点以上 | 約42~ |
C | 58点以上 | 約35~ |
D | それ以下 | それ以下 |
GTZがあてにならない、という話もきいたことがありますが、
中学生でこの指標はあてになるかどうかはあまり問題ではなく、
この評価がどう上下するかをみるべきではないかと思います。
まさに成績の推移をみる調査ということですね。
ああ、部屋に置きっぱなしの個人成績表
学期末などに、個人成績表と採点された答案が返却されます。
個人成績表からは、自分の教科のバランス、生活リズムなどもわかるようになっています。
校内順位、全国順位、偏差値などものっています。
とにかく、テストの振り返りをするように、とくどいほど書いてあります。
振り返りをやらない子が多いと思われ、うちの子供もその一人ですが。
個人成績表は、4つのブロックにわかれています。
1.今回の成績
- 得点
- 校内平均点/校内順位/校内偏差値
- 全国平均点/全国順位/全国偏差値
- GTZ
2.学力のバランス、成績推移
- 国算英の成績を三角形のグラフで示している
- これまでの成績数位を折れ線グラフで示している
個人的にはこの折れ線グラフに注目しました。
3年生になると、GTZで3年分が折れ線グラフで示されます。
どのように上下しているのかすぐわかります!
3.教科別結果
- 各教科の成績を大問ごとに確認できる
- 学習実態調査で記入した、教科ごとの学習時間もここで示される
- 適切なアドバイスも記入されている
4.学習時間、生活状況
- 学習実態調査で記入した情報がここにも反映されている
- 起床時間や就寝時間などのスケジュールが校内平均とともにのる
- 学習時間が、折れ線グラフで示される(中3だと1年や2年の時の情報ものる)
3年間総まとめ
3年間の学力推移調査のGTZ、うちの場合の結果確認です。(国数英)
中学1年生 A2
中学2年生 A2
中学3年生 A2
教科で上下して、S2からB2まで、得意科目と苦手科目がはっきりしていますが、
総合の結果でみると現状維持、との結果でした。
A2って評価はなんだか微妙な気もしますが、3年間それってことは
それが実力通りな気がしますので、テストにしっかり実力が表れていると思います。
生活状況は、
平日の勉強時間:1時間30分 (校内平均は1時間24分)
全体的なベネッセからのアドバイスは以下です。
帰宅後の過ごし方を見直して、2時間以上の勉強時間を確保すること
苦手な教科の克服に取り組むこと
このアドバイスを生かすも殺すも本人次第なので、
せめてテスト結果くらいはしっかり読み込んでほしいものです。
個人成績表には、マナビジョンポートフォリオの、ログインIDがのっています。
ベネッセのClassi を使っていると、このログインIDでログインができるようです。
うちの子供は使用していないので、マナビジョンポートフォリオの中身は謎のままです。
ベネッセの実力テストで、総合学力テスト というテストもあります。
このテストも学校で受けています。
テストの位置づけが違うようでして、学力推移調査とはまた違ったテストです。
そのうちこちらのテストの内容比較もご紹介したいと思っています。
それにしても、中学の間はベネッセの外部模試が多いように感じます。
このほかにZ会の模試もありましたが、圧倒的にベネッセの模試が多いです。
中学生の間は、まだ駿台模試とかではないのですね。
これから子供がどんな模試を受けて、自分のころの模試とどう変わっているかのを知れるのも楽しみです。
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